2012年10月8日
3日目。今日は台北駅から電車で瑞芳(Ruifan)まで出て、平渓線に乗車する予定です。ホテルの人に確認したら、中山駅から台北駅まで地下でつながっている、と聞いたので台北まで歩いてみることにしました。まだ新しいらしく、とてもきれいでしたがショップはまだ、あまり入っていないようでした。10分くらいで台北駅に到着。切符売り場で日本で印刷した時刻表を見せながら切符を購入、49元です、と日本語で返事が返ってきました。区間車で約、50分の旅です。電車は台北市発でなく、とても混んでいました。そうだ、通勤時間だ!と納得しました。電車は止まるたびに乗客を降ろしていき、3駅目くらいからはかなりすいてきて座ることもできました。外の景色も段々とビル群が減っていき、やがて電車は瑞芳の駅へ到着。ホームで平渓線の一日乗車券を購入します。52元。しばらくすると、平渓線の電車が入ってきました。休日はかなり混むらしいですが今日は月曜日。後ろの方の車両に行くと結構すいています。ゆったりした気分でシートに腰かけていると、電車はジーゼル音を響かせながら駅を離れていきました。
台北駅ホーム
この電車に乗ります。
瑞芳までの乗車券
平渓線一日乗車券
瑞芳駅
平渓線の電車
しばらくすると、電車は山の中に入っていきます。25分くらいで十分の駅に到着。ここで電車のすれ違いのためしばらく停車します。反対側から派手なペイントをされた電車がやってきます。ここの駅は帰りによる予定です。電車は平渓の駅を通り、終点の菁桐(Jingtong)駅に到着。とてもレトロな駅です。駅前では日本の演歌が大きな音で流されています。駅前の商店で、目的の皇宮茶房の道を聞くと、片言の日本語で、「今日は休み」と言っています。ああ、でも行くだけ行ってみるか、と歩き始める。
十分駅ですれ違い
平渓駅
菁桐に到着
菁桐の駅前
商店街を抜け、しばらく歩いていくと民宿が・・・名前が北海道民宿。ちょっと苦笑い・・・なおも進んでいくと、古い日本家屋が保存されている招待所に到着。中に入ると受け付けのおばちゃんが、「無料」と言っている。ノートに名前を記入して中に入ると、日本家屋が・・・。ここは日本統治時代に石底クラブと呼ばれていたところです。炭鉱の管理者が住んでいたとか・・・。中は保存状況がとてもよく、昭和時代の日本を思い出させるようね感じでした。
なぜか北海道民宿
臺陽礦業公司平溪招待所
外に出ると「皇宮」の案内板があります。矢印の方向に行くと、ありました。でも、工事中。それで休みなんだ!と納得しました。ここが開いていれば優雅な気分でお茶が飲めたのに・・・。またの来訪を期して駅に向かいます。時刻表を見ると次の電車まで1時間近くあります。ホームの反対側には炭坑跡があります。線路を渡って坂道を上がっていくと荒れ果て、朽ち果てた坑道跡があります。トロッコの線路も残っていてとても物悲しい雰囲気でした。思い出されるのは「夏草やつわものどもが夢のあと」
坑道跡
再び、平渓線に乗り、十分に戻ります。十分では線路の上から天燈をあげる予定です。ここの商店街は線路のすぐそばまで軒先を連ねています。商店街を歩いていたら、椰子の実を売っていたので、飲んでみました。初めての経験。甘い味にビックリ!線路の上では天燈をあげている人がいます。願い事を書いた天燈は気球と同じ原理で空に飛び立っていきます。それでは私もと、天燈をあげてみました。ひとつ100元なり。願いがかないますようね・・・

再び平渓線に乗り、瑞芳に戻ります。駅を降りるとロータリーがあり、目の前の道路を渡り、あちら側からバスで九分を目指します。山道をくねくねとあがっていくと、10分ちょっとで到着。ほとんどの乗客が降ります。セブンイレブンの脇の細い道をあがっていくとテレビでおなじみのアーケード街へ入ります。九分は19世紀末に金採掘が始まり、町が発展していったそうです。九分の街並みは日本統治時代の面影を色濃くとどめており、懐かしさを感じるのでしょう。お店を冷やかしながらウロウロ。平日なのに混んでいる。ガイドブックに書いてあったョ阿婆芋圓(ライアーボゥユィエン)があったのでカキ氷と芋をミックスした綜合口味というものを食べてみました。お味のほうは・・・。高台に行くと海が見えます。ノスタルジックな映画館もあります。そして、「千と千尋の神隠し」のモデルと言われている茶芸館もあります。時間が止まったような町並み、これでもっと人が少なかったらこの町を実感できただろうに、という思いと、観光地なんだなという思いが交錯しました。
九分を後に、さっき乗ってきたバスの終点、金爪石へ向かいます。ここは黄金博物園という施設があり、日本統治時代に金が採掘され、その施設が残っています。日本の家屋も多く残っています。うれしいことに入場料は無料です。ほかに、有料になりましが、本山五坑坑道体験や砂金取り体験もできます。地図を見ると、広い!一日いても廻りきれないほどです。まずは日本式宿舎を見学。ここはガイドツアーで入ります。日本人は私一人だけ。説明は北京語です。中でビデオでの説明(日本語の字幕あり)もあり、興味深く見学することができました。奥に進んでいくと郵便局や鉱夫の食堂などがあります。やはり、日本統治時代の日本の屋敷は懐かしさを感じたのは私だけでしょうか?まだまだ、奥に色々な施設があるのですが閉館の時間が近づいてきたので、後ろ髪を惹かれる思いでここを後にしましたバスで瑞芳へ。時刻表を見ると、自強号があったので切符を買おうとすると、満席です、と日本語で返事が。仕方がないので次の区間車で台北に戻ることにしました。