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朝起きると、薄日がさしています。今日こそはと期待が高まる。シャトルバスの予約は7時50分。はたして、7時40分にはバスは迎えに来ていました。あと2人ピックアップするというので待っていると、乗ってきたのは昨日、庭園で写真を撮ってあげた韓国人母娘でした。お互いに苦笑い。運転手が、どこか止まってほしいところがあったら言ってくれ、というので、国境で止めてほしいとリクエストしました。バスは走り始めます。久しぶりのお日様。バスは順調に走って国境で停車。一度やってみたかったこと、それは、国境の上に立ってみたかったこと。右足はチェコ、左足はオーストリア。その夢がかないました。前方には、以前、パスポートコントロールを行った検問所が見えます。今はシェンゲン協定加盟国内の移動はパスポートコントロールなしで入国できます
チェコ
オーストリア
この石が国境と言っていました
向うに見えるのが元検問所
そしてバスはリンツの駅に到着。これからウェストバーンでサンクト・ペルテンへ、ローカル線に乗り換えてクレムスへ、そしてそこからはバスでデュルンシュタインに向かいます。ウェストバーンはとても混んでいてなかなか席が見つかりません。やっとのことで座れて一安心。やはり安いので、こちらを利用する人が多いようです。1時間くらいでサンクト・ペルテンに到着。この町で少しゆっくりしたいのですが20分の乗り継ぎでクレムスに向かいます。クレムスはドナウ川クルーズの終点で多くの観光客クルーズ船から降りてきます。でも、ほとんどがツアー客のため、バスで移動してしまいます。列車は2両編成のジーゼルカーでした。本当にのどかなブドウ畑のそばを走っていきます。ちょっと疲れが出たのか、しばらく意識が遠のいていました。ざわめきで目が覚めると、クレムスでした。情報ではこの駅にコインロッカーがあるはずなのですが見つかりません。OBBの切符売り場で聞いたら、ここで荷物を預かってくれるとのこと。助かりました。
バスは10分くらいの連絡で出発。10分くらいでデュルンシュタインへ到着。眼下にはドナウ川が勢いよく流れています。川のほとりには青い色の教会が見えます。山の上にはケーリンガー城跡が見えます。朽ち果てた様子はちょっと憐みを感じさせます。市街地には城門をくぐって入っていきます。ここはブドウ栽培と、アプリコットの栽培が盛んのようです。いたるところにワインのティステングやアプリコットジャムを販売するお店が並んでいます。早速、ケーリンガー城に登ってみました。狭い急な坂道を息を切らしながら登って行きます。30分くらいで頂上に到着。ここからの眺めは最高です。遊覧船がゆっくり通り過ぎていきます。吹いてくる風がとても心地よい。
デュルンシュタインの街
ドナウ川
ケーリンガー城
帽子をかぶった人?
ケーリンガー城から見た遊覧船
城から降りて腹ごしらえ。念願のターフェルシュピッツ。牛肉がかなり柔らかく煮込んであり、とても食べやすかったです。
レストラン
ターフェルシュピッツ
お腹も満足したので教会へ。ここは「男はつらいよ 心の旅路」でロケを行ったところ。確かこの教会の横で寅さんと竹下恵子さんふんする久美子が佇んだところ。確か寅さんが、教会から出てきた修道士に「御前様」と日本語とドイツ語で挨拶をしていました。そして、久美子が寅さんに悩みを打ち明けます。懐かしでいっぱいになりました。この町買って帰ろうと思っていたのは、アプリコットジャム。お店に入ると、ひとビン6ユーロ、6個で30ユーロの表示が。思わず6個買ってしまい、商品を受け取ると・・・重い!失敗した。大きな荷物があるのに、こんな重いものが増えてしまった。2〜3個にすればよかった、とちょっと後悔。
教会内部
バスでクレムスに戻ります。電車との乗り換え時間は10分ちょっとしかありません。切符売り場に行くと前の乗客の接客時間の長いこと。あせって、券売機に直行。ザルツブルクで切符の買い方を覚えておいてよかった。なんとか電車に間にあいました。Hilingenstadtで下車、U4でKarlsplatzへ。ここでU1に乗り換え、 Sudtirolerplatへ。ホテルは駅からは歩いて5分くらいの所でした。部屋は広く、バスタブも大きい。やはり日本人はお風呂が無いと・・・価格もリーズナブルでとても満足のいくホテルでした。