2012年2月10日
ヒースロー空港よりAer Lingusでいざ、アイルランドの首都、ダブリンへ。しかし、bordingの時間が過ぎ、出発の時間が過ぎても搭乗口が開かない。ちょっと不安になる。何回か放送はあるが全く聞き取れない。近くにいた人に航空券を見せながら、同じ便か聞くと、そうだという。ちょっと安心、40分遅れでやっと搭乗開始。やっとのことで飛行機は飛び立ち、1時間遅れでダブリン空港に到着。あっけなくBorderを通過、外に出ると、ネットで知り合った友達が迎えに来てくれていました。土日の2日間、ダブリンを案内してもらうことになっている。今年の1月に導入されたばかりという「leap」カード(suicaのようなもの)を準備してくれていました。バスでシティセンターへ向かう。バスを降り、ホテルへ。ここでもう一人の友達と合流、荷物を置いて食事へと出かける。ちょっと緊張しながら挨拶。なんと言っても初対面。二人とも、簡単な日本語ができます。Pubのようなお店で食事をして、二人の家に行きました。今日は彼女の誕生日。大きなケーキが用意されていました。しばらく歓談して、ホテルへ送ってもらいました。
Leap card
ダブリンの町を2分するリフィ川

2月11日
朝、8時、ホテルに友達が迎えに来てくれました。友達の家にお邪魔して、朝食をごちそうになります。共稼ぎなので家事はシェアしているようです。朝食は旦那さんがポーランド料理を作ってくれました。
まずはバスでChrist Chuch Cathedralに向かいます。入口を入ると・・・おお!日本語のパンフレットが置いてある。パンフレットによると、この大聖堂は1038年に北欧系デーン人によって建立されそうです。この後1172年から当時大司教であったローレンス・オトゥールとノルマン人騎士クレアのリチャードがほぼ現在の形に立て直したそうです。地下室には中世期の建造物がたくさん残されています。特に中世期の司祭の石像や聖櫃と燭台には目を見張らされました。
Christ Chuch Cathedral
次に向かったのはSt.Patrick's Cathedralです。ここにも日本語のパンフレットがありました。大聖堂に隣接している公園にかつてあった和泉で、聖パトリックはキリスト教への改宗者を洗礼したと伝えられています。そのため、5世紀以降、この場所に教会が建てられました。1191年になってノルマン人がその教会を石造りにしました。その後13世紀に改築された教会が現在のものです。ステンドグラスに彩られた窓の下には大きな石像が鎮座しています。壮厳なそれでいてとても落ち着ける雰囲気はどこからきているのでしょう。
St.Patrick's Cathedral
St.Patrick's Cathedralをあとにして、市庁舎に向かいます。ここにも日本語のパンフレットが・・・市庁舎はジョージ王朝建築のその優れた例として挙げられるもので、1769年から1779年までの間にギルド商人によって建てられたものです。1851年、Dublin Corporationによって買収され、事務所スペースに十分広い空間を確保して市制の拠点として活用できるように改造されました。私たちが訪れたときにはホールで演奏の準備をしている時でした。隣にはダブリン城があります。地下で昼食を済ませ、ツアーの時間に合わせダブリン城に向かいました。現在残っている建物のほとんどは18世紀から19世紀に建てられたものだそうです。中でも代表的なステート・アパートメントは今でも国の重要な式典の際には使用されているそうである。ツアーの案内の女性とともに中に入ります。残念ながら英語力のない私にはせっかくの説明もほとんど理解することができませんでした。
ダブリン城
ダブリン城の広間
トリニティカレッジ。アイルランド最古の大学。400年以上の歴史と伝統を誇る。そしてここでどうしても見ておかなければいけないのはトリニティ・カレッジ図書館です。1732年に建造された1フロアの図書館です。エジプト時代のパピルスをはじめ、計500万の書籍を収蔵しています。そしてその中でも有名なのはケルズの書です。ケルズの書は4編の福音がラテン語で書かれています。9世紀の初めにアイオナの修道士によって作成されました。図書館の中は残念ながら撮影禁止のため写真は撮れませんでしたが、架書にはたくさんの書物が収蔵され、歴史を感じされる書物も大量に保管されていました。
トリニティカレッジ
トリニティカレッジ図書館
2月12日
バスで、Guinness Storehouseへ向かいました。2階建てバスから見えるダブリンの町並みは、日曜日のせいかあまり人が出ていません。ゆったりとした道路をバスは走っていきます。バスを降りると、Guinnessと書かれた門が目に入ります。創業者のArthur Guinnessは1759年使われなくなっていたセント・ジェームズ・ゲート醸造所を借り受け醸造を始めます。10年後の1769年ギネスは初めて製品を輸出、世界150カ国飲まれるようになりました。今回訪れる、Guinness Storehouseは1904年から1988年まで使用されたものから7階建てのビルと建て替えられました。角を曲がって歩いて行くとどこからともなくホップ?の香りが漂ってきます。入場券を購入して1階まで上がっていくと、原料を入れた大きな展示が現れます。ここからGuinness beerが生まれるのです。奥には試飲室があり、出来上がったばかりのGuinness beerを試飲できるようになっています。私はアルコールがだめなのですが、ちょっと試飲してみることにしました。なめらかな泡と苦味の利いた味は飲めない私でもちょっぴり楽しむことができました。2階に上がるとそこはGuinnessの広告の歴史が展示されています。3階はチョイスゾーン、醸造所ライフ、4階はギネス250周年展示室、5階は過去250年間で最も象徴的な広告が紹介されています。そして、7階は見学のクライマックス、360度ダブリンの町が見渡せます。そして、入場券についている試飲券でGuinness beerを飲むことができます。ビールをグラスに注ぐと、きめ細やかな泡が徐々に白い幕を作っていきます。残念ながら私はコーラでGuinnessを味わった気分になりました。
Guinness
Guinness Store 入口前にいた馬車
原料の展示
Guinness beer
7階からの眺め
次に向かうのはKilmainham Gaol キルメイナム刑務所。到着して案内を見ると、ガイドツアーまで1時間半ほど時間があります。Kilmainham Gaolの前にモダンアートの博物館があったのでそちらに行ってみることにしました。地下にレストランがあります。ここでお昼を取ることにしました。しばらく休憩して戻ると、かなり混んでいる。掲示板を見ると今日のツアーの予定は全部fullとなっています。事前にチケットを買っておいたので無事、入場することができました。この刑務所は主に1780年代から1920年代にかけて使用されました。説明は英語のため、ほとんど聞き取る事はできませんでしたが、所々聞き取れます。受刑者が最後の日を過ごす部屋や、処刑は絞首刑などなどはなんとなく理解ができました。
モダンアートの博物館の入口
キルメイナム刑務所
キルメイナム刑務所
私のトラムに乗りたいというリクエストでトラムに乗り、Connollyの駅へ。ここから電車に乗って海を見に行くことにしました。しばらくしてやってきた電車に乗り込み約30分、Howth駅で下車。駅前ではマーケットが開かれていました。でも、時間が遅かったので閉店の準備中。あきらめて岬のほうへ歩いていきます。途中、シーフードのお店を発見、しばらく見学してみました。そして湾の中に人だかりが・・・何だろうと思って近づくと・・・アザラシ、2頭のアザラシがえさをねだるように顔を出しています。かわいい!やはり海は開放的でゆったりした気分になれます。
トラムの券売機
トラムの中
Connollyの駅
Howthの入江
湾にいたアザラシ
シーフードショップ
夕飯はアイリッシュシチューを食べにダブリン市内に戻り、テンプルバーへ。ここは多くのパブやレストランがあります。昼間に訪れた時は子供達のデモ行進やstreet musicianの演奏、パブから漏れ聞こえてくる音楽。ダブリンでのいちばんの繁華街で。夜になるとやはりパブとしての役割を多く持ち、たくさんの人たちが食事に、そして飲みにやってきます。念願のアイリッシュシチューをいただく。ビーフ、チキン、ポークの3種類の味を楽しむことができました。洋風の肉じゃが?
テンプルバー
アイリッシュシチュー
2月13日
再びロンドンへ
いよいよ今日でダブリンともお別れです。朝、友達がホテルまで迎えに来てくれました。出勤前に空港まで送ってくれるそうです。朝早くから、本当に有難いことです。今日は空港直行のバスで空港へ。ダブリンで過ごした4日間は本当に楽しい日々でした。今日はロンドンに行き、一泊。その後成田に帰る予定です。無事、空港に到着、Aer Lingusのチェックインをすませると、なぜか明日の成田行きのチケットも発行されていました。チェックインカンターの人が何か言っていたのですが、ほとんどわからなかったので,「yes」と笑顔で答えたのが、これが間違えのもとでした。このあと、トラブルが・・・