12月4日
バスの出発時刻になっても添乗員さんが現れない。この日の夜、私はツアーから離れて一人ローテンブルクに宿泊予定。荷物を別に積まないと行けないので、添乗員さんを待っているのだが現れない。仕方がないので運転手にこの荷物は最後に積むようにお願いする。みんな、バスの中では、口々に、トラブル続きで部屋で倒れているんじゃない?・・・など話している。部屋に電話すると、寝ぼけた声が・・・、「みんなバスで待っていますよ」と言うと、急に声のトーンが変わり、すぐに行きますとの答え。心配していた運転手には「He will come soon・・・・perhaps」と報告。15分後、添乗員さん登場。恐縮しながらバスへ・・・。一同「あははは(^^)」の笑い声が・・・やさしいツアー客ですね。バスは何もなかったように出発。ヴィース教会へ。外部はあまり豪華に見えないのだが、内部はロココの最高傑作といわれるようにとても豪華。写真は撮れない。写真撮影には特にうるさく言われるそうで、中国人観光客は1年間、出入り禁止になったそうです。ここはカトリックの教会なので内部に懺悔室があります。ここで懺悔しなさい、と添乗員さん、いじめられています。かわいそう・・・ここではキューヘレというアゲパンのようなシナモンと砂糖をまぶしたバイエルン地方特産の物を売っているとのことで楽しみにしてきたのですが、どこにも売っていない。売店で聞いたら、教会の近くで売っているのだが、今は閉店しているとのこと・・・ああ!残念。
次はこのツアー最大の訪問地、ノイシュバンシュタイン城。お土産屋さんの前でバスを下車。ここから徒歩で上がるグループと馬車であがるグループに分かれます。添乗員さんは馬車組みのチケットを買って先に城まで上がっていきます。ここでこの旅行初めてのお日様が顔を出しました。20分くらいかけてお城の下まで到着。入場まで1時間くらいあるので写真を撮っていると、馬車組みの人から添乗員さんに電話が・・・。ドイツ人のガイドが「reservation」と言いながら割り込んできたということ。馬車を待っていたら間に合わないので歩いて上がります、というとのこと。87歳のご婦人を待たして割り込んでくるなんて本当にひどい話です。でも、元気に歩いて上がってきました。帰りに馬車のインフォメーションにクレームをつけたのは言うまでもありません。せっかくのノイシュバンシュタイン城もちょっとけちを付けられたようで残念でした。
ヴィース教会
ノイシュバンシュタイン城
ノイシュバンシュタイン城から見たマリエン橋
ノイシュバンシュタイン城からの景色
ホーエンシュヴァンガウ城
バスは順調に走り、ディケンスビュールでトイレ休憩。ここでバスを降り、旅行会社が準備してくれたタクシーで一路、ローテンブルクへ。でも、タクシーの運転手は道を良く知らないらしく、ナビにホテルの住所を打ち込んでいる。アウトバーンを降り、ローテンブルクの城壁の周りを走っています。やっとのことで城壁内へ。車を止めて、道を聞きまくっています。そのうち、英語が話せるか?と言われ、ホテルの場所がわからないので自分で聞いてくれ、とのこと。ちょうど止まったのが、明日行こうと思っていた日本人が経営するお土産やさん。ここで聞けばいいやと思い、ここでタクシーを降りる。店に行ったら閉まっていた。(^^:)地図ではホテルの位置を確認していたので、まずはマルクト広場へ。すごい人だ。地元の人を探すと、犬を連れた人が・・・地元の人だと思い、ホテルの場所を聞くとすぐ近く、無事、ホテルに着くことができました。
チェックイン後早速マルクト広場へ。クリスマスマーケットを楽しみます。規模的には大きくないのですが初めて時間に制限がないのでゆっくりできます。ソーセージを買って夕飯代わりに・・・。やがて20時。市庁舎の前で待っていると、来ました、来ました。夜警ツアーの案内人、ハンス・ゲオルグ。中世の夜回りの服装で現れました。あっという間に人垣ができる。まず、写真を撮りたい人はどうぞのアナウンス。そして英語でのツアーが始まりました。でも、ああ、悲しいかな、英語力のない私にはほとんど何を言っているのかわかりません。ただでさえわからないのに、ドイツ語訛り。お手上げでした。でも、所々聞き取れたところがあり、16○○年、敵の兵隊がどうの、というところが聞き取れたので、おそらく、スウェーデン軍が攻めてきたときの話かと推測しました。1945年USアーミーとドイツの将軍がなんとかなんとか、第2次世界大戦の話のようです。かなりユーモアを交えて話しているらしく、欧米人は笑っている。約1時間のツアーはこうして終わりました。6ユーロなりを払ってマルクト広場に戻ると、もうマーケットは終わっていました。仕方なくホテルに戻りました。
ローテンブルク クリスマスマーケット
Night watcher ハンス・ゲオルグ 夜警ツアー

12月5日
今日は10時にマルクト広場でツアーと合流します。混まないうちにと、撮影ポイントを廻り、写真を撮ってきました。10時にマルクト広場で待っていると来ました、ツアーの人たちが。うまく合流できました。1時間くらい一緒に観光して自由時間。そしてお昼に集合してまた、18時15分まで自由時間。昨日のお土産屋さんでフランケンワインとワインジャム、シュトーレンを購入。発送もしてもらえるので送ってもらうことにしました。時間があったので城壁を一通り歩き、隅から隅まで歩くことができました。市庁舎に登ったときにはあまりの階段の狭さ、急なのぼりにビビリながらのぼり、展望台?に出るには狭い出口を出ないといけません。ほとんど一人では出られない状態です。外は本当に狭く、一人が通るのがやっとの状態。でも、眺めは最高でした。中世犯罪博物館は拷問道具が所狭しと展示されています。娯楽のなかった当時は拷問はひとつのリクレーションだったそうです。敵を処刑する方法とか見ていてると気持ち悪くなるほどでした。歩きつかれたのでベーカリーで念願のシュネーバルを食べました。思ったより大きく半分も食べ切れませんでした。店の人に持ち帰りができるか聞いたところ、快く袋を持ってきてくれました。(結局、このシュネーバルは家まで持ってくることになりました)こうして、長い、充実したローテンブルクでの一日が終わりました。
ローテンブルク旧市街
宴会場の時計 市長がワインを飲み干している 
市庁舎の塔からの眺め
プレーンライン
ブルク門
城壁から見た聖ヤコブ教会
12月6日
今日はロマンチック街道の始発点、ヴュルツブルクに向かいます。ここは大きな町でトラムも走っています。アルテマイン橋からのマリエンベルク要塞の眺めは最高でした。レジデンツは中を見学することができます。18世紀に当時の大司教専用の宮殿とあるだけに豪華なつくりでした。ここはフランケン地方の中心地。マイン川のほとりにはブドウ畑があちらこちらに見られます。そしてここはシーボルトの生まれた町。近くのブランデンシュタインには子孫が住んでいるそうです。古城街道を通ってハイデルブルクへ。町の中をネッカー川が流れています。この川にかかるカール・テオドール橋からのハイデルブルク城の眺めは最高です。バスはまず、ハイデルブルク城に向かいます。ここは13世紀にブファルツ伯の居城として造られた後、各世代で増改築されたため様々な様式が混在しています。内部には大きなワイン樽があり、テラスからは旧市街が見渡せます。お城の見学後。カール・テオドール橋をわたり旧市街へ。ここでもクリスマスマーケットを見学することができました。その後、今日の宿泊地であう、フランクフルトへ移動。これでドイツを一周したことになります。レストランの近くでもクリスマスマーケットをやっていたので、運転手さんには内緒で短い時間ですが見学することができました。(でも、バレテいました。(^^:))
ヴュルツブルク
アルテマイン橋からマリエンベルク要塞
レジデンス
ハイデルブルク城
ハイデルブルク城
ハイデルブルク城から見たネッカー川
ネッカー川にかかるカール・デオドール橋
ハイデルブルク クリスマスマーケット

フランクフルト クリスマスマーケット

12月7日
いよいよきょうが観光最後の日になります。まずはバスでリューデスハイムに向かいます。ここはライン川沿岸の町。ここからライン川クルーズです。乗客はほとんどが日本人でした。セントゴアールハウゼンまでのクルーズ。寒いので船内で景色を見ていますが、古城が現れるとデッキに出て写真撮影。やがて船はローレライに。どれがローレライ?あの岩?添乗員さん曰く、ローレライはヨーロッパ3大がっかりのひとつに数えられています、だって(^^:)
セントゴアールハウゼンで昼食を済ませ、旧西ドイツの首都であったボンへ。ここは比較的新しいビルが並んでいます。百貨店もあり、新しい建物と古い建物が混在しています。まだ、明るかったのですがクリスマスマーケットを見学することができました。市庁舎はクリスマスのデコレーションになっています。そしてベートーベンが住んでいたという家へ。近くのビルの壁にはベートーベンの似顔絵も描いてありました。
バスはケルンに向かいます。ケルン大聖堂。ゴシック建築。この大聖堂はイタリアのミラノから黄金の棺に納められた聖遺物を手に入れたことから、13世紀〜19世紀にかけて建築されました。とにかくデカイ。高さ157m。奥行きも147mあり、サッカーができます、だって。完成は1880年。632年もの年月がかかっています。塔の上にも登れるろそうですが、ガイドさん、登らせたくないのか、「とにかく歩いて登らないといけないので大変です。誰も行きませんよね?」と念を押す。(笑い)中は撮影もOKです。でも、暗くてあまりきれいには撮影できませんでした。そしてケルンはオーデコロン発祥の地。大聖堂の前に4711と文字がかかれたお店があります。ここでも時間が取れたのクリスマスマーケットの見学。大きな町だけにマーケットの規模も大きいです。グリューワインのカップが欲しかったのですがもう3個集めているしこれ以上買うとかなり重くなるのであきらめることにしました。近くのトイレおばさんはガーナからの難民だそうです。とても陽気なおばさんで、日本語で「こんにちは」を連発しています。日本語が話せるのか?と聞いたところ、こんにちは、ありがとうございます、50セントです、の3つだけだそうです。とても気さくなおばさんでした。ケルンに別れを告げてホテルのあるフランクフルトへ向かいます。約2時間の道のり。明日はいよいよ日本に向けて出発、ドイツともお別れ。ちょっと寂しい気もします。
リューデスハイム
ライン川クルーズ船
ライン川クルーズ
ローレライ
ツアー同行者と
ボン市街
ベートーベンの壁画が描かれた家
ベートーベンの家
ベートーベン像
ボン クリスマスマーケット
ケルン大聖堂
ケルン大聖堂内部
ケルン クリスマスマーケット
12月8日
今日でドイツとはお別れです。朝、10時出発なので時間があります。フロントでスーパーの位置とメッセへの道を聞くと、歩いて10分くらいとのこと。ホテルの前にはトラムも走っています。トラムにも乗りたいと思い、7時30分にホテルを出発。しばらく歩くとスーパーがありました。アルトビールが欲しくて探したのですが、残念ながらありませんでした。仕方がないので、とりあえず売っていたビールをゲット。トラムの沿って歩き、フロントで聞いた go leftを思い出し・・・でもなぜか右に行ってしまいました。途中、道を聞くと、 over there と向かっている方向とは反対の方向を指差します。変だなぁ、と思いながら・・・あっ、左に行かなければ行けなかったんだ!とやっとここで気がつきました(^^:)メッセにやっと到着。ここはホテル前を走っているトラムの駅とUバーンの駅がありました。Uバーンにも乗ってみたいと思い、地下に降りていくと券売機があります。ここで切符を買うわけですが、買い方がわからない。何人かの人が切符を買っているのを見ていたのですが、行き先ボタンを押して、カードを入れている。券売機を操作してみる。行き先ボタンが沢山あり、唯一読めたairportと書かれたボタンを押すと小銭を入れる窓が開きます。その他の行き先では開きません。言語を英語に変更したら、セキュリティのため、24時間カメラで監視しています、とのメッセージが。怪しい日本人が券売機を色々と操作しまくっている姿がきっと今でも残っているんでしょうね。結局は切符が買えず、Uバ−ン乗車はかないませんでした。地上に上がり、それではトラムの切符をと思い駅に行くと、Uバーンと同じ券売機があります。それでトラムもあきらめて歩いてホテルまで戻りました。(^^:)
帰りの飛行機は時間通り、フランクフルト空港を出発。時間通り成田へ。トラブルもあったけれどドイツを満喫できた旅でした。