帝釈天を後にして、裏門から寅さん記念館を目指します。リニュアルオープンした山本亭の庭を通って、寅さん記念館へ。山本亭は大正末期に建てられた和洋折衷の建築が特徴の建造物です。庭園も人気があり、休憩所では抹茶や甘味処としても人気です。寅さん記念館脇の無料休憩室では開館20周年記念、特別展(2017年11月1日〜2018年1月14日まで)が開催されています。
裏門
まっすぐ行くと山本亭、右に行くと寅さん記念館
山本亭
寅さん記念館の前は山田洋次記念館。土日祭日はレンタサイクルもここで借りることができます。記念館の隣には無料休憩所と下町やがあり、寅さんの衣装を借りて、写真を撮ることもできます。
寅さん記念館、山田洋次ミュージアム
下町や
休憩所
入口でオリジナル”重ね押しポストカード”をもらいます。これは20周年記念限定配布、館内をまわり、各色のスタンプを押して絵柄を完成させます。それでは寅さん記念館に入ってみましょう。中は16のテーマで構成されています。
寅さん自身が看板文字を張り付けている
寅さんの草履
入り口を入ると映画製作のスタッフ紹介
くるまやのセット
朝日印刷のセット
寅さんゆかりの人々
くるまやの模型
昭和30年代の帝釈天参道
懐かしの駅舎
帝釈人車鉄道の客車
帝釈人車鉄道
寅さんの衣裳
寅さんが愛した鈍行列車
寅さん埴輪
完成したオリジナル”重ね押しポストカード”
出口
寅さん記念館を後に向かいの建物のエレベーターに乗って山田洋次ミュージアムへ。ここは男はつらいよ以外にも山田監督の作品の紹介があります。その中でもとても印象的だったのは、小津安二郎監督の「東京物語」のオマージュとして撮影した東京家族、笠智衆さんの姿勢を模した橋爪功さんの姿です。妻を亡くした後の姿を見ごとに演じていました。
山田洋次ミュージアム
笠智衆さんと橋爪功さん
東京物語の笠智衆さんと橋爪功さん
柴又駅前の寅さん像の原型モデル
外に出てブリッジを渡るとそこは柴又公園。目の前にはサイクリングロードが。そして江戸川のそばには矢切の渡しがあります。渡し船に乗って対岸は千葉県松戸市矢切地区。ゴルフコースや案内所があり、土日祭日は松戸駅からバスが出ています。土手の向こう側には畑が広がり、とてものどかな景色です。伊藤左千夫の野菊の墓の舞台にもなっていますね。野菊の墓の文学の道や台地の上にある、野菊の墓の記念碑などもあります。北條と里見の戦場になったところでもあり時間があれば散策するのも良いと思います。
柴又公園
渡し船
以前あった矢切の渡しの看板(2年前の写真)
台風のせいか看板がなくなっていました。
矢切の渡しから土手を登り道路に降りる「川甚」があります。映画では第1作で博とさくらの結婚式が行われました。それから、金町小学校の同窓会も行われました。同級生たちが寅さんが来ないように願っていると、ひょっこり寅さんが現れて大騒ぎになります。
今回の旅はここまで。天気も良く、楽しく廻ることができました。
川甚